保有株VS日経平均 ~私のポートフォリオはベンチマークに勝てるのか~

投資関連

はじめに:ベンチマークとは何か

ベンチマークとは、投資パフォーマンスを評価するための基準となる指標のことです。一般的には日経平均株価やダウ平均株価などが使われます。

これらの指標は、市場全体の動向を反映しており、自分の投資成果を客観的に評価するために用いられます。特に、個別銘柄のパフォーマンスを市場平均と比較することで、自身の投資戦略の有効性を測ることができます。

今回私は、自分で設定したオリジナルのポートフォリオを組んで3年が経過したので、この機会に自分のポートフォリオの成績を客観的に見てみようと思いました。

株式投資とベンチマーク:なぜ比較が必要なのか

株式投資において、自身のポートフォリオとベンチマーク(日経平均)を比較することは非常に重要です。なぜなら、この比較を通じて、自身の投資成果が市場全体と比べてどの程度のパフォーマンスを発揮しているのかを明確に把握することができるからです。例えば、日経平均株価が上昇している時に自分のポートフォリオも同様に上昇しているか、あるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮しているかを確認できます。

また、ベンチマークとの比較は、自身の投資戦略が適切か、または改善の余地があるかを見極める上でも有効な手段です。投資家としての成長と成功を目指す上で、ベンチマークとの比較は欠かせないステップだと言えるでしょう。

基本データの紹介

今回データは月単位で集計しました。

期間としては、本格的に株式投資を始めた2021年1月から2024年10月までとしています。

採用値は、保有株と日経平均株価の月末値を使用しました。

比較の基準として、2021年1月の数値を基準値(100)とし、それ以降はこの基準値との比較で数値を算出しました。(例:基準値が100万円で、次月が105万円なら105、次々月が90万円なら90とする)

保有株には毎月5万円または30万円の入金があるため、その分の金額を差し引いています。これは、純粋な投資パフォーマンスを評価するためです。

マイポートフォリオの構成とリスク分散の工夫

私の保有株については毎月公開していますが、改めて説明したいと思います。

ちなみに、こちらが今現在における最新の保有銘柄の状況になります。
→2024年10月 株式投資 運用状況

私のポートフォリオは以下の3つのセクターで構成されています。

高配当株 (30%)

高配当株は、株価の上昇と配当金の両面で収益を狙える銘柄群です。特に、定期的な配当金を再投資することで、複利効果が働き、長期的な資産増加に寄与しています。例えば、日本たばこ産業(JT)やエクソンモービルなど、安定した収益基盤を持つ企業を中心に選定しています 。

ディフェンシブ株 (30%)

ディフェンシブ株は、景気変動の影響を受けにくい医薬品や生活必需品セクターの銘柄が中心です。これにより、市場が不安定な局面でもポートフォリオ全体の安定性を維持することが可能です。特にバンガードの生活必需品セクターETFは、堅調なパフォーマンスを示しています 。

S&P500連動型ETF (40%)

アメリカ市場の成長力を活かすため、S&P500に連動するETF(SPDR S&P500 ETFやiシェアーズ・コアS&P500 ETF)を採用しています。これにより、米国の主要企業500社に分散投資しながら、長期的な成長を享受しています。

では、保有株VS日経平均の結果を見ていきましょう。

保有株VS日経平均 結果:倍以上の差で圧勝!!

以下が結果になります。

2024年10月時点で、私の保有株は基準値334に対し、日経平均は141という結果になりました。
保有株VS日経平均の結果は、私の保有株が圧倒的な成績で勝利を収めることができました!!

以下は参考とした数値の一覧です。

この期間で、日経平均株価は約1.4倍に増加しました。プラスになっているだけでも十分評価に値しますが、私の保有株は3.3倍に成長し、倍以上の差をつけることができました。この結果から、私の投資戦略が非常に効果的であったことがわかります。

自己評価:成功要因の分析

ここまでの成績の差が出た原因を自己分析してみました。

高配当株の好成績:株価の下落がなく、全ての評価額がプラスでした。特に高配当株は、安定した収益を提供し、複利の効果が大きく貢献しました。

高配当投資の強み:複利がしっかりと機能しました。配当金を再投資することで、資産が効率よく増加しました。

ディフェンシブ株の安定感:短期的な下落でもディフェンシブ株のおかげで評価額の落ち込みを防げました。これにより、投資のリスクを分散させ、安定した成績を保つことができました。

円安の影響:円安により米国株の評価額が上昇しました。私のポートフォリオには多くの米国株が含まれているため、円安の影響が大きく現れました。

今回の成績の差は、上記の要因が複合的に影響しています。特に、高配当株とディフェンシブ株の組み合わせが功を奏し、安定した収益を確保しつつ、リスクを抑えることができました。

ひとこと

今回は新たな取り組みとして、保有株VS日経平均として比べてみました。そして予想以上の結果に大満足です。

そこまで細かく設定したポートフォリオではなかったのですが、長期運用の効果を強く実感しました。特に、早い段階から積み立てを開始することで、複利効果を最大限に活用できる点は、多くの人に知ってもらいたいと感じました。

自分のやり方は間違っていないことが認識できてよかったです。これからも自身を持って、引き続き資産形成を着実に進めていきたいと思います。

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